表紙の紹介(2010年)
2010年7月
7月2日
Mycoplasma mycoidesの電子顕微鏡写真 ―― 化学合成したゲノムを同属別種の細菌M. capricolumに移植したところ、新しいM. mycoidesの細胞が作製された。
7月9日
祈りを捧ぐ(ウクライナ、オデッサ) ―― 東ヨーロッパはHIV/エイズ感染の拡大が見られる世界で唯一の地域である。
7月16日
バロコロラド島(パナマ)の森林の低木層 ―― 熱帯樹木種について、存在量に対する隣接種の影響が調査された。
7月23日
網膜色素変性症マウスモデルの光受容器 ―― 錐体光受容器の遺伝子再活性化によって光感受性が回復することが示された。
7月30日
硫化鉛単結晶極薄箔 ―― 共溶媒を用いた硫化鉛ナノ結晶の二次元パッキングにより、光伝導性に優れた極薄いシートが得られた(緑:鉛、オレンジ:硫黄)。
2010年6月
6月4日
平行に並べた鏡の間に置かれたワインボトルの多重画像 ―― 超放射(同一の原子の一群から光子が協同して自然放出される現象)の原理を例示する。
6月11日
隊列を組んで行進する兵士たち ―― 兵士たちは自国を守るためなら自己犠牲を厭わずに敵と戦う(偏狭的利他主義)。
6月18日
海洋環境の変化がもたらす影響 ―― 2007年1月、イングランド北西部の沿岸都市ブラックプールは猛烈な嵐に襲われた。
6月25日
光電子放出の3Dイメージ図 ―― ネオン原子の異なる軌道からの光電子放出に20アト秒の遅延が測定された。
2010年5月
5月7日
クロアチアで発掘された約4万年前のネアンデルタール人の骨 ―― 骨から抽出したDNAを基にゲノムのドラフト配列が決定された。
5月14日
マラリアから人々を救う蚊帳 ―― 感染症であるマラリアと結核は、特に開発途上国において罹患率と死亡率が高い。
5月21日
腫瘍浸透性ペプチド(iRGD、図中の多色リング)の同時投与により、抗がん剤の腫瘍への送達ならびに抗腫瘍活性が大幅に促進される。
5月28日
アル・アイン(オマーン)の古代遺跡群に残る5000年前の墓 ―― 紀元前3000年頃には、同地域において驚くほど高度な文化が発達した。
2010年4月
4月2日
カリウムチャネル孔の開閉 ―― イオンチャネルの開閉制御により神経系のインパルスが生成されるメカニズムに迫る。
4月9日
アウストラロピテクス・セディバ ―― ホモ属の特徴を有する約190万年前の新種の猿人化石が南アフリカで発見された。
4月16日
線虫の胚におけるアポトーシス(あらかじめプログラムされた細胞死)で見られる染色体DNA(緑)の断片化を捉えた蛍光顕微鏡画像
4月23日
核物理学に取り組む7歳の子供たち(1948年)―― 科学リテラシーを育てる上で、読み書き、議論、そして発表は重要な要素である。
4月30日
ニシツメガエル(Xenopus tropicalis)のオタマジャクシ(体長約5cm) ―― 皮膚が透けて視神経、三叉神経、嗅神経、さらには胸腺や血管が見える。
2010年3月
3月5日
ショウジョウバエの走査型顕微鏡写真(倍率80×、眼は疑似カラー)――進化的に保存されたタンパク質であるセストリンは、ショウジョウバエを加齢関連病変の悪影響から守る。
3月12日
餌を請うカナリアのヒナ ―― 母鳥の体内物質は、孵化後のヒナのベギング(餌請い)行動に影響を及ぼす。
3月19日
カッシーニ探査機が捉えた土星とその輪 ―― 土星の輪には、多様な色や組成の物質を含む無数の水氷の塊が含まれている。
3月26日
シリコンの落日? ―― エレクトロニクスの小型化、高速化、柔軟化が進む中、新材料あるいはシリコンの新たな機能性、そして新しいトランジスタ設計が必要だ。
2010年2月
2月5日
海洋細菌の世界を探る―2010年7月4〜9日、米国ニューハンプシャー州ティルトンにてGordon Research Conferenceが開催される。
2月12日
インドから欧州に輸出されるコメ―2050年には世界人口が90億人に達すると予想される中、食糧安全保障をめぐる懸念が高まっている。
2月19日
肺内皮細胞の分枝形態形成―全米科学財団(NSF)とサイエンス誌による2009 Science & Engineering Visualization Challengeのイラスト部門第1位受賞作品
2月26日
高解像度の陰影起伏図(Hillshade map、1ピクセルあたり0.25m)―― カリフォルニア州カリッツォプレインを走るサンアンドレアス断層の地形が描き出された。
2010年1月
1月1日
酸化モリブデンナノホイールの結晶構造―酸化モリブデンクラスターを取り囲むナノホイールは直径2.6ナノメートル
1月8日
ドイツ南部で発掘された1億5,000万年前のサンゴの化石―顕生代にはサンゴ礁で豊かな生物多様性が育まれた。
1月15日
自然免疫―免疫系の樹状細胞は、細胞膜上および細胞内に発現するレセプタで細菌や病原菌を認識し、取り込むことで免疫応答を惹起する。
1月22日
ハリケーン「アイク」の爪痕(2008年9月)―最新のコンピュータモデルを使って、大西洋における大型ハリケーン発生頻度に対する温暖化の影響が検討された。
1月29日
進化の謎―無性生殖Bdelloid(ヒル型目)ワムシ(体長0.5ミリ未満)は何百万年もの間、進化する寄生虫の魔の手から逃れ、絶滅することなく生き延びてきた。