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ブラジルの科学の崩壊

Brazilian science gutted

Herton Escobar

リオデジャネイロにある築200年の歴史をもつブラジル国立博物館の焼失は、多くの研究者らが恐れていた、ブラジルの科学に迫りつつある崩壊を痛ましくも象徴するものとなった。博物館は2018年9月2日の夜に焼け落ちたが、それは資金不足や政府当局による放置が何年も続いた後の出来事であった。この国では、科学研究に対する公的資金のほとんどが同じような道筋を辿ってきた。連邦科学省(federal science ministry)の予算は、この5年間で50%以上縮小され、首都ブラジリアの立法府に対する科学者による多数の請願にもかかわらず、2019年にはさらに10%の削減が見込まれている。

今年10月に、ブラジルの次期大統領として極右のJair Bolsonaro下院議員が当選したことで、懸念はさらに深まった。同議員は、科学・技術・イノベーションへの投資率を、今後4年間で3倍に増やして国内総生産の3%にまで引き上げると約束しているが、多くのアナリストによればこれは実現不可能なことであり、元陸軍大尉である同議員は複数の問題において科学者らと対立している。同議員は、2015年のパリ気候変動協定からの離脱をほのめかしているほか、ブラジルの学界が「左のイデオロギー」に支配されており、ブラジルの多くの大学が「金の無駄遣い」となっていると主張して、ブラジルの科学研究の大部分を担っている諸連邦大学への資金提供を削減すると主張している。

原文(英語版)はこちらから