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エボラワクチン

A vaccine against Ebola

エボラの流行と闘う治療薬・ワクチンを開発するため、前例のない規模のキャンペーンが張られたが、これまで明確な結果は失望するほど僅かしか得られなかった。しかし、今後の集団発生において状況を変える可能性のあるものが一つ、2015年に出現した。カナダ公衆衛生庁の科学者らによって開発されたエボラワクチン(サルに有効であることが知られ、昨年の流行の真っただ中に製薬会社メルクによって採用された)が、世界保健機関(WHO)主導のギニアでの臨床試験において、著しく有効であることが証明された。

この試験は、流行が縮小し始めてから開始されたため、異例の取り組みとして、ワクチン(エボラ表面タンパク質が縫い合わされた無害の家畜ウイルス)の効果が検出される可能性を最大限に高める、リングワクチン接種戦略を用いて検討された。この賭けが功を奏した。7月31日にThe Lancet オンライン版に掲載された論文で、メルク社のワクチンは75%から100%の防御効果をもつことが示された。グラクソ・スミスクライン社によって開発された、もう一つの有力候補ワクチンは、従来の設定で試験され、症例が不足し、有効性が示されなかった。

欧州医薬品庁(EMA)などの規制当局から、このワクチンが承認を得るためには、さらなるデータが必要となる。しかし、エボラは2~3年おきに再燃しており、正式な承認がなくとも、次の集団発生時には、実験的に予防接種が展開される可能性がある。そのような予防接種は、西アフリカの悲劇が二度と起こらないようにするために役立つと考えられる。

世界保健機関主導の研究により、新規ワクチンがエボラに対して防御効果をもつことが示された。

元の記事を見る(英語):http://www.sciencemag.org/content/350/6267/1458